「財務の力で”元気な会社”が1社でも増えることをめざして」
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「企業財務コンサルタント」と聞いても「いったい何をしてくれる人?」という印象を受ける方も多いかもしれません。
「M&Aで日本の産業を活性化させたい」との思いで、私は1990年代後半からM&Aに関するお手伝いの仕事をしています。私がこの世界に入ったのと時を同じくして、日本でもM&Aが広く行われるようになったおかげで、企業が使える経営戦略としての選択肢が格段に増えました。こうした動きによって元気な会社がたくさん誕生していますし、経営不振に陥った会社がたくさん再生することができています。このことは、M&Aに携わる人間として歓迎すべきことで、とてもうれしく感じています。
その一方で、日本企業の行うM&Aの中には明確なビジョンを欠いたまま実施された案件や経済合理性の乏しい案件が多く見受けられました。企業を買収したものの、その後の経営がうまく行かず、結局、期待していたような成果を上げられず失敗に終わったという事例は少なくありません。
私なりに「なぜM&Aが失敗するのか?」「そもそもやるべきでないM&A案件になぜ手を出してしまうのか?」といった問題を考えてきました。もちろん失敗の原因はひとつではありませんし、様々な理由があります。ただ、突き詰めていくと、「筋の良い意思決定をしているかどうか」ではないかと感じています。筋の良い意思決定を行うために必要なのは、ブレない価値観(経営理念、ビジョン、精神的支柱)を持つこと、ファクトにもとづく合理的判断を行うこと、経験や勘にもとづいた感情に流されないことです。そして、この筋の良い意思決定という武器は、何もM&Aのときだけに限って必要になるものではなく、ビジネスの世界では日常的に直面するあらゆる経営判断の場で求められます。
さらに、企業変革の現場では、意思決定力にくわえてやりきる力も求められます。経営戦略などのマネジメントスキルだけでなく、リーダーシップや人間力といったヒューマンスキルを兼ね備えていなければやりきることができません。”日本資本主義の父"渋沢栄一は、「論語と算盤」の重要性を説きましたが、まさに、マネジメントスキルは「算盤」であり、ヒューマンスキルは「論語」です。「ロジックとパッション」と言い換えてもいいでしょう。
上場企業であれば、“社長の右腕”ともいうべき優秀なCFO(最高財務責任者)を抱えているため、経営者は、意思決定に必要で有用な情報を適時適切に把握、解釈して、打つべき手を明らかにすることができます。ところが、オーナー企業・ベンチャー企業では、人材難やコストの問題で、そのようなスキルを持ち、経営者が絶大な信頼を寄せられるようなCFOを採用することが容易ではありません。そのため、経営者は様々な意思決定の局面で常に1人で悩んでいます。
そんなオーナー企業・ベンチャー企業の悩みを解決すべく、私は「社外CFO」「経営者の良きパートナー」として、力になりたいと考えています。そして、社外にいるパートナーだからこそ、本音で話せるし、素直に耳を傾けられる、という存在でありたいと願っています。
1社でも多く日本の企業を元気にしたいとの想いで、これからも日々奮闘していきます。